過剰な残業にもメリットがあった、これから日本はどうなるのか

 私は大手ITベンダーに勤めるシステムエンジニアです。最近、社会的な流れもあって残業時間の規制が強まってきました。10年前であれば、開発プロジェクトに入ると月100時間以上がざらでしたが、最近は見かけなくなりました。多い人でも月60時間くらいです。収入は減りますが家族との時間やプライベートの充実には大きく意味があります。

 しかしいいことばかりではないような気がします。最近は若手の成長が遅い、若手の成長する機会が減ってきたように思います。残業規制はベテランも若手も平等です。若手の残業規制を守るために、上司はより難易度の低い仕事や少ない量の仕事を渡していきます。与える役割も同じです。

 難易度の高いリーダーやサブリーダーといったポジションを若手に経験させることはなくなりました。ベテランで残業時間内でこなせる人、もしくは裁量労働制の勤務で残業時間と無縁な人が割り当てられるようになりました。企業間での競争は絶えず起こる一方で人材の成長が鈍化することは非常に問題があるようにも思えます。